【解説】スポンジケーキが膨らむ仕組み

お菓子作り

皆さんこんにちは!

今回はスポンジケーキ(ジェノワーズ)が膨らむ仕組みについて解説していこうかと思います。

なんとなくわかっているけどちゃんと説明できる方は意外と少ないかもしれません。

この記事を読めば、スポンジケーキが膨らむ理由をしっかり理解でき、より楽しいお菓子づくりができるはず。

それでは一緒に見ていきましょう!

スポンジケーキが膨らむ仕組み

早速結論から書いてしまいますが、

結論、”卵が抱き込んだ空気(気泡)の膨張によるもの”です。

まぁなんとなくわかっていたけどね

という方もいらっしゃると思いますが、実際にスポンジケーキを作る過程の中で細かいところを一緒に確認してみましょう!

まずはあまり上手ではありませんが簡単な絵を作ってみたので、それをベースに解説したいと思います。

※下の絵は共立て法で泡立てた場合を想定して作っています。

絵の中でも書いてしまっていますが、解説していきます。

①卵には空気を抱き込むことができる力(気泡性)があるので、その力を利用してホイッパーを使い泡立ていきます。

最初は粗く大きな泡がたくさん出来てきます。(気泡の大きさが不均一な状態)

②泡立てを進めて、粉とバターを入れた時の気泡の状態は細かく、気泡の大きさがほとんど均一になっている状態です。(①から②までの間をだいぶすっ飛ばしてしまっていますが、今回はスポンジケーキが膨らむ仕組みについてフォーカスしているのでご容赦ください。)

③②の状態で型に流し込み、オーブンで焼いていくと温度の上昇に従って気泡が徐々に膨らんできます。

この時点ではまだ、周りの生地の部分はまだ柔軟性があるので全体的に膨らんでいきます。ここでスポンジケーキは膨らみますが、これで終わりではありません。

気泡と一緒に膨らんだ生地の部分が固まってきます。(固まると言ってもカチカチになるわけではなく、スポンジがぺちゃんこにならないように膨らんだ状態を維持できる程度に固まるといったイメージです。)大体生地の中心温度が70℃〜90℃くらいの話です。

生地の中心温度が90℃以上になってくると、気泡の周りにある生地の部分の柔軟性がなくなりスポンジ生地の膨張はここら辺でストップします。

そのあとは空気の膨張と水分の蒸発が始まり、やがて圧力で生地の部分に小さな穴があき、そこから空気が逃げていきます。

ここまでの工程を経て、やっといつも見慣れたスポンジケーキが出来上がります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

普段なんとなくオーブンの中の生地を見ながら「膨らんできた!膨らんできた!」とはしゃいでいる方もこれで仕組みがわかったはずなので、見方が一気にプロみたいになるかと思います。

あ、今生地の中心温度がこれくらいだら膨らんできてるのか!

とか

もう生地が焼き固まってきて空気が逃げた頃かな、、

などの観点で見れると思います。

何に対してもそうですが、仕組みを知ると楽しさが増す気がしませんか?

これぞ、真のお菓子づくりなのだと思います。

他にも分かれば「なるほどー」となるような生地を書いていきたいと思います。

わざとですよ。。

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